団体受検導入事例
ことわざ検定を導入している学校や団体様の導入事例をご紹介します。
導入
事例1
「生きる力」が蓄えられていく
日本大学中学校・高等学校
14学部85学科22大学院研究科、短期大学部、通信教育部を擁し、100万人を超える卒業生を輩出している、日本最大規模の私立総合大学、日本大学の付属校として昭和5年に創設された日本大学中学校、同高等学校。
「自主創造」を教育理念に掲げ、夢と笑顔があふれる学校教育を実現していることでも保護者や教育界から注目を浴びる日本大学中学校の齋藤先生にお話しを伺いました。
ーことわざ検定を導入するきっかけはどういったものだったのでしょうか?
入試改革ならびにグローバル化に対応できる学力の育成を目指し、本校は平成28年度よりグローバルリーダーズ(以下GL)とN.スタンダード(以下NS)という新コースを設立しました。その中で文部科学省の中学校学習指導要領における基本的な考え方である「生きる力」として「思考力・判断力・表現力」また「豊かな心」の育成のための適切な学習活動を探していたというのがきっかけですね。
ーたしかに「思考力・判断力・表現力」という能力の育成にことわざは効果が期待できると言えますよね。
検定試験は、世の中にたくさんあるかと思いますが、ことわざ検定を選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
GL、NSという新設コース発足に伴い、入試改革、グローバル化対応能力育成のために樋口裕一先生の「クリティカル・シンキング」と和田秀樹先生の「産経抄で学ぶ国語力が急上昇する聞き書きトレーニング」を取り入れていきます。そこで日常的に継続学習ができること、判断を必要とする問題意識の契機になること、学習活動に時間的制限がないことから「ことわざ学習」に白羽の矢をたてました。
これは先に述べたものとは違い、学習指導要領に新しく設けられた〔言語文化と国語の特質に関する事項〕に我が国の言語文化に親しむ態度を育てたり、国語の役割や特質についての理解を深めたり、豊かな言語感覚を養ったりすること、という方針に大いに関連していると考えています。古典作品を出展とする文語による「ことわざ」も多くあるため、語感を養い、国語を愛する気持ちの育成に取り組んでいきたいと考え、導入を決定しました。
ー検定試験のみにとどまらない、ことわざ学習から御校が生徒に期待する具体的な効果を教えて頂けますか?
「ことわざ」は極めて簡略化された表現や、慣用的表現、故事成語のように背景を理解していないと意味が通じないという特徴があるので、飛躍した論理を自身で埋めながら「ことわざ学習」をしていくことは、樋口先生の「クリティカル・シンキング」の学習にも効果的であると思っています。なにげなくやり過ごしてしまう日常風景を「ことわざ」の世界に照らし合わせて考えることで、知らず知らずのうちに「生きる力」が蓄えられていくことのではないかと期待しています。
【取材協力】日本大学中学校・高等学校
導入
事例2
主体的に「楽しんで学ぶ」ことを教えたい
個別指導 Hamax
55年以上の歴史を持つ進学塾のトップブランド『浜学園』を母体にもつ「個別指導教室Hamax」。母体でのノウハウを活かし、一人のお子様の成長を長期的視野に立ってサポートできる最良な環境を整備し、連携によってお子様一人ひとりの目標に応じた専門性の高い学習指導サービスを提供することでも人気が高い個別指導Hamaxの小林先生にお話しをお聞きしました。
ー塾と言えば受検対策というイメージが強いのですが、
ことわざ検定を導入するきっかけはどういったものだったのでしょうか?
日頃、「受検対策」に主眼を置いたハードな学習に取り組み、常に結果と向き合うプレッシャーを感じている当塾の生徒たちに「楽しんで学ぶ」という機会を与え、「主体的に学ぶ」ことの「大切さ」を感じてもらえるようなツールを教室内に導入したいと考えたことがきっかけです。
ー実際に導入してみて、生徒にとってよかったと思う点はありましたか?
まだまだこれからだと思いますが、受検した生徒たちは自分たちの検定結果に対して良い意味で一喜一憂せず、結果を冷静に受け止め、次のステップ・チャレンジにつなげようとしている感が見受けられます。
そのようなムードをこれから教室スタッフがもっと教室内に広めていければと考えています。
ー個別指導という塾のシステムの中で、運用した感想をおしえてください。
実施日に縛りがないため、非常に運営しやすいのがいいと思います。
また、「ことわざ」という身近な学習テーマが受検に対するハードルを下げてくれているのもいいと思います。
【取材協力】個別指導Hamax